暗号資産は大きく値上がりするかもしれないが、全損も覚悟しておく必要がある
以前の投稿でビットコインを全世界株式(ACWI)ポートフォリオにどう組み入れるか検討しました。
dice.hatenadiary.jp
もしビットコインの期待リターンが全世界株式の期待リターンより高いなら、いくらかビットコインを組み入れる意味はあることが示唆されました。
逆にビットコインの期待リターンが全世界株式の期待リターンより低いなら、ビットコインを組み入れる意味はないことになります。
他にもリスク・パリティ戦略、最小分散ポートフォリオ、時価総額加重ポートフォリオの場合、ビットコインと全世界株式の比率はどうなるか試算しました。
ビットコインの組入比率はどんなに多くても2割まで、組み入れなくても全然OKという結果となりました。
以前、ビットコインを電子ゴミと思う人にとって、ビットコインの期待リターンは0%と書きました。
しかし、よく考えると、期待リターン0%は長期で横ばいになるという想定です。
電子ゴミ(無価値)になるなら期待リターンは大きくマイナスです。
暗号資産の全損リスク
これまで度々引用してきたJ.P.モルガンの超長期市場予測2022年版で暗号資産について触れられていました。
am.jpmorgan.com
暗号資産はブロックチェーン技術のコールオプション(買う権利)だと例えています。
大きく値上がりするかもしれないが、全損も覚悟しておきなさいよ、という意味だと私は解釈しました。
例えば、暗号資産の取引所の一つCoincheckにはこのような記述があります。
お客様が保有する暗号資産の価値やお客様の暗号資産取引の価値が急激に変動、下落する可能性があります。また、暗号資産の価値がゼロとなる可能性があることも重ねてご認識ください。
Coincheck暗号資産取引説明書
bitFlyerの「仮想通貨取引におけるリスク」でも同様の記述があります。
暗号資産がほぼ無価値になった直近の事例としては、テラ(UST)の大暴落が挙げられます。
jp.reuters.com
USTは1米ドルとできるだけ同じ価格になるような仕組みでしたが、それが破綻しました。
まとめ
私は暗号資産をポートフォリオの1%を目安に組み入れていました。
ビットコインに関する一連の投稿を通して、これが妥当なのかを定量的に問い直した結果、今の比率を変える必要はないと思いました。
極端にリスクをとっているわけでも、極端に高いリターンを期待しているわけでもないと確認できたので。
また、アメリカの中央銀行が金融引き締めをし始めている今の局面でビットコインの比率を増やす(攻めにいく)のは得策でないと思っています。
参考資料
一連の記事を書くにあたり、YUTAの米国株投資ブログが参考になりました。
www.yutainvest.com
www.yutainvest.com
www.yutainvest.com
<おわり>
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