オルカンETF(2559)が11月24日に乱高下
「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」(コード:2559。以下オルカンETF)が11月24日に乱高下しました。
下図は2022年初来のオルカンETFの日足チャートです。
2022年11月24日に長い陽線をつけました。こんなに長い陽線をつけたことは2020年の上場以来なかったと思います。
下図は11月24日の分足チャートです。
この日は14,500円あたりをうろうろしていたのですが、大引け間際の数分間に乱高下しました。
下図は最後の10分間の値動きを示します。
下図はこの日の歩み値を示します。
歩み値を見ると、14時53分50秒のわずか1秒間に60回、5,000口約定し、価格が14,455円から15,000円へと跳ね上がりました(3.8%上昇)。この1秒の取引額は7,286万円でした。
そのあと1分ちょっとの間約定せず、14時55分~57分の約定価格は14,470円前後で、元の水準に戻ったかに見えました。
ところが、14:57:27の1秒間に10回、2,500口約定し、価格が14,545円から14,860円まで駆け上がりました(2.2%上昇)。この1秒の取引額は3,648万円でした。
その後、15時ちょうどに108口14,545円で約定して引けました。14時51分までは14,445円でしたので、7分間の2回にわたる噴き上げで、100円くらい高く引けたことになります。
この日の基準価額は14,361円でしたので、1.3%高い水準で取引を終えたことになります。
この日の高値(15,000円)は基準価額より4.4%高く、かなりの高値掴みでした。
また、この日の高値で上場来高値が更新され、それ以降上場来高値は更新されていません。不運にもこの価格で買ってしまった人は今のところ損失を抱えていることになります。
この日のTOPIX ETF (1473)、MSCIコクサイETF(2513)、新興国株ETF(2520)の値動きを見てみましたが、いずれも長い陽線は確認できませんでした。
よって、オルカンETFにのみ起きた現象だったと言えます。
私はこの日にオルカンETFを取引しなかったので、一般論しか言えませんが、不用意に成り行き注文をしたり、極端に高い価格で指値注文をすると、とんでもない価格で約定することがあるそうです。
この日は14,500円前後で取引されていたので、14,500円で指値注文するつもりが、15,000円と間違えて発注してしまったのかもしれません。(きりがいい数字ですし。)
もちろん、何かの根拠を持って15,000円で発注をした可能性もあるとは思います。
14:53:50に5,000口、14:57:27に2,500口。やけに口数のきりがいいのも気になるところです。
まとめると、この日は数千万円もの大口の買い注文が入り、値が飛んでしまったのだと思います。
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