dice play

インデックスファンド、米国ETFを中心に、日米の個別株にもちょこちょこ投資(サイコロ遊び)をしています。

主なファンドの売上高(2021年度)

主なファンドの2021年度の売上高を推計してみました。

アクティブファンド、非上場のインデックスファンド、ETF(上場投資信託)それぞれについて、2022年4月1日現在の純資産総額トップ5のファンドを対象としました。確定拠出年金専用ファンドは除きました。
売上高は2021年4月1日から1年間の平均純資産総額に信託報酬率(消費税抜き)をかけ算して推計しました。
結果は下表のとおりです。

f:id:NKay:20220402164619p:plain

主なファンドの売上高(2021年度)

 


表が巨大になってしまいました。とあるファンドの名前が異常に長いのが一因です。

表に掲載の15ファンドの中では、純資産総額はETFが非常に多く、数兆円規模です。NEXT FUNDS TOPIXは16兆円もあります。非上場のファンドは数千億から2兆円弱の純資産総額となっています。

表に掲載のETFは信託報酬率が0.1%~0.2%程度と安いですが、純資産総額が非上場ファンドと比べて大きいため、数十億円から数百億円の売上高を稼いでいます。

表に掲載のアクティブファンドは信託報酬率が1%を超えるため、純資産総額がETFと比べて小さくても、売上高はETF並みです。

表に掲載の非上場のインデックスファンドは、信託報酬率が低いことと、設定から日が浅く純資産総額が(表中のアクティブやETFと比べると)少ないことから、売上高が数億円にとどまっています。

金融庁の「資産運用業高度化プログレスレポート2020」によれば、ファンドの年間運営コストは約4千万円らしいです。表に挙げた5ファンドにおける運用会社の2021年度の売上高は少なくとも7千万円には達しており、損益分岐点を超えていることから、単年度黒字とみられます。もっとも、ファンドを立ち上げてから損益分岐点を超えるまでには時間がかかるので、初期投資分の回収段階にあるのだろうと思います。

私が投資を始めたころは信託報酬率が0.5%を切るインデックスファンドがほとんどありませんでした。投資をしているうちに、市場での競りを見ているようにどんどん値下げされていき、安いファンドは0.1%前後にまで下がっていきました。こんなに信託報酬率が低くて大丈夫なのかと危惧していました。今回推計してみて、純資産総額が大きいファンドであれば、損益分岐点を超えていることがわかり、ほっとしました。

とはいえ、アクティブファンドやETFと比べると売上高が見劣りするのは確かです。今後もどんどん資金が流入し、純資産総額が2兆円、3兆円と膨れ上がってくれば、ETF並みの売上高が稼げるようになり、受益者にとっても、運用会社にとってもWin-Winになると思います。

 

最後に、投信協会が公表している、この1年間のファンド別の資金流入額上位20位までをみてみます。「アライアンス・バーンスタイン米国成長株投信D毎月決算型(F)予想分配金提示型」(名前が長いな)が1年間に1兆円の流入を達成しました。確か2020年度は未来の世界ESGがすごかったですが、今はランクインしていません。インデックスファンドは米国株が引き続き人気です。

f:id:NKay:20220402164655p:plain

ファンド別資金流入額トップ20(2021年度)

 

 

こちらのボタンをポチッと押すと、たくさんの投資ブログが見られます。

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村


金融・投資ランキング