インデックスファンドの苛烈なコスト競争は資産規模に見合っているのか?
2023年3月24日、アセットマネジメントOneは「たわらノーロード」シリーズの一部で信託報酬率を値下げすると発表しました。
それに対抗して、3月30日、三菱UFJ国際投信は「eMAXIS Slim」シリーズを値下げすると発表しました。
これは「安いニッポン」*1の表れなのでしょうか。
経費率の低さで有名なアメリカのVanguard ETFとeMAXIS Slimで比べてみました。
上記日米5ファンドの総経費率は年々下がっていますが、純資産額はそれ以上にのびています。
そのため、総経費率と純資産額のかけ算である推定収益は上昇しています。
下図は、横軸に純資産額、縦軸に総経費率をプロットしています。*2
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」はVTIの軌跡をなぞる形になっています。
一方、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のオレンジの点はVTの青い点の下にあり、規模に見合わない過当競争が繰り広げられていたと言えそうです。
まもなく純資産総額が1兆円(7,500百万ドル換算)の大台に達するので、ようやく規模に見合った安さになりつつあると思います。
国内の他社ファンドはもっと純資産額が少ないので、かなりしんどいものと思います。
シン・NISAを呼び水に、より多くの資金流入によりファンドを支えていく必要がありそうです。
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