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インデックスファンド、米国ETFを中心に、日米の個別株にもちょこちょこ投資(サイコロ遊び)をしています。

楽天・バンガード・ファンドのレンディングはヤバいのか

楽天投信は「楽天・バンガード・ファンド」シリーズでETFの貸付取引(レンディング)を始めると2月19日に発表しました。本件については一度ブログに記事を書きました。

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記事でも触れましたが、レンディングの発表に併せて交付目論見書が改訂され、次の一文が挿入されました。

有価証券の貸付取引等において、取引先リスク(取引の相手方(レンディング・エージェントを含みます。)の倒産等により契約が不履行になる危険のこと)が生じる可能性があります。

 

取引先リスク

この「取引先リスク」について楽天投信に質問してみました。回答は次の通りです。(趣旨が変わらない範囲で若干文言をかえています。)

  • ETFの貸出は、保有残高の一部のみで行う。(保有資産全てを貸し出すわけではない。)
  • 貸出先からは必ず担保を(貸し出すETF残高よりも多く)差し入れてもらう。
  • 担保については、流動性があり、格付けが高いものとし、担保残高および貸し出しETF残高を楽天投信では日々モニタリングする。
  • 仮に貸し出し先がデフォルトした場合は、速やかにこの担保を処分するなどの対応をとる。
  • レンディングは日本株を投資対象とするインデックス運用で広く行われている。

 

というわけで、万一貸し倒れが発生しても、受益者(投資家)への影響はほとんどなさそうです。取引先リスクのヘッジは徹底されており、心配は不要と私は思います。

 

資金流出入動向

楽天VTIの日々の資金流出入を下図に示します。レンディングを行う楽天のファンドで一番純資産の多いものにしました。図はモーニングスターのMy投資信託アプリから取得しました。黄色い線がレンディング発表日です。発表前後で資金の流入状況はほとんど変わっておらず、受益者は冷静であることがうかがえます。楽天VTも同様の傾向でした。

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楽天VTIの日々の資金流出入

 

最後に、ご回答いただいた楽天投信のご担当者の方に御礼申し上げます。

 

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