VIXが40を突破 - dice play

ここ数日株価が大幅に下落し、2020年2月末にVIXが40に達しました。

VIXが40に達するのは非常にまれです。1990年初からのVIXの終値の値を集めたところ、2%の頻度（7599日中169日）でしか起きていません。ちなみに、VIXが20以下になる（すなわち平常時の）頻度は64%でした。

さて、現代ビジネスに掲載された竹中正治さんの記事には恐怖指数が急騰したタイミング（高いほうから10%）でインデックスファンドを買い、静かになったタイミング（低いほうから10%）で売るという方法が紹介されています。

VIXの場合は高いほうから10%が28、低いほうから10%が12となりました。

直近だと、VIXが12を下回ったのは2020年1月15日～17日、28を超えたのが2月25日からとなります。

この方法、VIXが基準値（上位10%または下位10%）に達する期間が何日あるのかが事後的にしかわからないので、どれくらいの期間にいくらを投じるかをうまく調整する必要がありそうです。

極端な例では、リーマンショック直後は197営業日連続でVIXが28を超えました（2008年9月15日～2009年6月25日）。ゴルディロックス（適温相場）と言われた2017暦年は251営業日中228日間VIXが12を下回っています。

2019暦年に動きがあったのは15営業日のみでした。

すべてのタイミングを狙いに行かず、予算を満たしたらそれで終わりと割り切るのがよいかもしれません。
あるいは、基準値に達した時点では何も動かず、平時に戻った段階で売買というルールにすれば、ベストタイミングは逃すものの資金量の制約はさほど気にしなくてよいかもしれません。

VIXが基準値に達する日数

本記事で用いたデータはfinance.yahoo.comから取得し、加工したものです。