TradingViewが年に一度のセールを開始
ウェブブラウザ上で動くチャートツールであるTradingViewがブラックフライデーセールを27日(土)17時まで開催中です。TradingViewは年に一度しかセールを実施しません。有料プランで一番安いProプランの通常価格は月14.95ドル(年179.4ドル相当)ですが、セール期間中に購入すると108ドルで13ヶ月使えます。実質的に月8.31ドルです。
無料のBasicプランでも十分使えるのですが、チャート画面左下に広告が表示されます。この広告がけっこうわずらわしく、ブラウザ上のチャートの表示期間の選択(1ヶ月、1年、上場来など)と被るので、広告が邪魔して表示期間が変えられないことが時折起こります。有料プランでは広告が消せるため、快適に操作できます。
TradingViewの良いところ
TradingViewは無料プランでも使える優れた機能を持っていますので、いくつか紹介します。
- 銘柄が多い
日欧米など、世界の上場株式(ETFも。)に加え、為替、暗号資産、先物など様々な銘柄の価格を表示できます。さらに恐怖指数(VIX)、米10年国債利回り(US10Y)、実質FF金利(FEDFUNDS)などの経済指標も表示できます。非上場の投資信託は表示できません。
- 描画が美しい
日本版ヤフーファイナンスのチャートはギザギザしており、歴史を感じさせますが、TradingViewはなめらかな線を描きます。
- インジケーターが無数にある
インジケーター(テクニカル指標)の種類が豊富です。また、独自のインジケーターを開発して一般公開できる機能があり、内蔵インジケーター以外にもユーザーが開発したインジケーターを利用できます。私はCC(相関係数)、HV(過去の価格変動率)、MACDをよく表示させています。無料版では3種類までチャートに表示できます。
- 配当調整済み価格を表示できる
ファンドのパフォーマンスを見るときに分配金再投資基準価額をみることがよく推奨されます。TradingViewではチャート画面の右下にある「調整」を押すと配当調整済み価格が表示されます。個別株だけでなくETFでも可能です。なお、日本では分配金を受け取った日以降の価格をかさ上げする形で調整するのが一般的ですが、TradingViewでは分配金(配当金)の受取日より昔の価格を下げる形で調整されます。
- 通貨の換算が簡単
アメリカの市場の銘柄は当然ドル建てで表示されるのですが、チャートの価格の軸に書かれているUSD(米ドル)を押してJPY(日本円)に変えると、円建てに切り替えることもできます。SPY(S&P500 ETF)を円建てで見たいときなどに便利です。
- 演算ができる
例えば、全世界株に対してアメリカ株が相対的にどれくらい強いか見たいときに、SPY/VTと入力すると、SPY(S&P500 ETF)の価格をVT(全世界株ETF)の価格で割った値を表示できます。この値が上がっていればアメリカ株優位、下がっていれば全世界株優位とわかります。
- チャートに自分で描いた線などを保存できる
チャート上に自由に線などを描いたり、インジケーターを表示できたりし、それを保存して、後で見直すことができます。お気に入りの銘柄も保存できます。
- スマホアプリがある
AndroidとiPhoneに対応したアプリがあり、パソコンのブラウザと同期できます。ウォッチリストに追加した銘柄や、チャート上に描いた線、表示させたインジケーターなどをブラウザでもアプリでも見られます。
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