「UBSゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)」が、設定からわずか2年2か月で繰上償還になります。
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「UBSゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)」について
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当ファンドは2020年11月27日に設定されました。純金に投資する為替ヘッジつきのインデックスファンドです。
2020年8月にドル建て金価格が史上最高値を更新したので、すかさず当ファンドを市場に投入したのだと思います。
しかし、資金流入は振るわず、純資産総額は多い時でも3億円でした。
信託期間は無期限のはずでした。
ところが、交付目論見書の「お申込メモ」には
「純資産総額が30億円を下回ることとなったとき(中略)には、ファンドが繰上償還となることがあります。」
と書いてあります。
この条項に引っかかったため、運用会社が繰上償還を受益者に提案し、賛成多数で繰上償還が決定しました。
2023年1月16日をもって繰上償還されます。
受益者向けの文書によると、あまりにも資産額が少なく、為替ヘッジがうまくかけられないとのこと。
次に繰り上げ償還になるのはどのファンドか
今回の一件の教訓は、資産規模の小さいファンドに近寄るなということだと思います。
そして、繰上償還になる純資産額の条件は交付目論見書に書いてあります。
下表は、純金に投資する為替ヘッジつきファンドの繰上償還条項と純資産額、口数を示しています。(2022年12月16日時点)
「評価」の列は、繰上償還条項に照らして資産規模が十分であれば〇印を、足りなければ×印を付けています。
ただし、資産規模が繰上償還条項に抵触するからといって、直ちに繰上償還されるとは限りません。
ファンド名 | 設定年 | 繰上償還条項 | 純資産額 (億円) |
口数 (億口) |
評価 |
---|---|---|---|---|---|
Smart-i ゴールドファンド(H有) | 2021 | 20億円 | 1 | 1 | × |
UBS ゴールド・ファンド(H有) | 2020 | 30億円 | 3 | 3 | × |
三井住友DS・ゴールドインデックス・ファンド(H有) | 2021 | 30億口 | 3 | 4 | × |
iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(H有) | 2018 | 30億口 | 5 | 4 | × |
SMT ゴールドインデックス・オープン(H有) | 2017 | 30億口 | 46 | 39 | 〇 |
ステートストリート・ゴールドF(H有) | 2012 | 10億口 | 58 | 76 | 〇 |
ゴールド・ファンド(H有) | 2017 | 10億口 | 100 | 83 | 〇 |
ピクテ・ゴールド(H有) | 2011 | 10億口 | 691 | 706 | 〇 |
この表を見ると、次に繰上償還しそうなのは以下のファンドです。
- Smart-i ゴールドファンド(H有)
- 三井住友DS・ゴールドインデックス・ファンド(H有)
- iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(H有)
Smart-iと三井住友DSのファンドは設定からまだ1年しかたっていません。
これから規模を拡大していくファンドなので、見守っていきたいという気持ちはあります。
新しいファンドを忌避する風潮が広がると、運用会社が革新的なファンドの新規設定に挑戦する意欲が減退する誘因になります。
しかし、今回の件を踏まえると、これらのファンドはいつ償還されてもおかしくないファンドと言わざるを得ません。
「UBSゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)」からの乗り換えには、十分な資産規模のある以下のファンドが候補として考えられます。
- SMT ゴールドインデックス・オープン(H有)
- ステートストリート・ゴールドF(H有)
- ゴールド・ファンド(H有)
- ピクテ・ゴールド(H有)