dice play

インデックスファンド、米国ETFを中心に、日米の個別株にもちょこちょこ投資(サイコロ遊び)をしています。

インデックス投資ナイト2021の感想

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2021年7月3日にインデックス投資ナイト2021が開催されました。

www.idxnght.com


視聴した感想を述べてみます。(書き起こしではありません。)

 

オンライン開催

無観客・オンライン開催だったため「スピンオフ企画」という扱いでした。
チケットがすぐ売り切れてしまい、今回初めての参加なので、例年どのような雰囲気なのかはわかりませんが、オンライン開催でもきちんと成立していました。スピンオフではなく本編として扱っていいと思います。
コロナが収束したら、観客を入れつつ、オンライン配信も併用してもらいたいと思いました。
チケットが一時間もせずに売り切れる人気企画なのですから。

 

第1部 女性投資家座談会

基本に忠実な投資素晴らしいと思います。オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))への積立投資は最強です。
女性で投資している人はまだまだ少ないと思いますので、ロールモデルがいるというのは女性投資家の層を広げるのに重要だと思います。(←これは視聴しなくても書ける感想。)

 

第2部 東証が変わる!インデックスはどうなるのか?

2022年4月に予定される東証再編で変わるTOPIXについて議論しました。

www.jpx.co.jp

 

www.jpx.co.jp

 

dice.hatenadiary.jp


現在の市場区分は東証一部、東証二部、マザーズJASDAQスタンダード、JASDAQグロースでしたが、プライム、スタンダード、グロースに再編されます。これに伴いTOPIXが変わります。すでにTOPIXに組み入れられている銘柄は市場区分に関係なくTOPIXに引き続き採用されるものの、流動性に欠ける銘柄は除外されるというのが基本的な方針です。

指数には4つの機能があるという話は重要なところだったのに、聞き流してしまいました。うっかりしていました。

TOPIXは2,191銘柄、MSCI Japan indexは272銘柄で構成されています(2021年5月末現在)。TOPIX時価総額ベースで日本の株式市場の95%以上、MSCI Japanは85%以上をカバーしています。でも両者の値動きはほとんど変わりません。上位272銘柄を除く1,919銘柄はほとんどTOPIXの値動きに寄与しないのです。今回のTOPIX改変で流動性に欠ける数百銘柄が除外される見込みですが、全然TOPIXの値動きに影響は与えないと思います。

流動性の低い銘柄が除外されるので、ファンドの売買費用が下がる見込みというのはなるほどと思いました。

新興銘柄がマザーズJASDAQグロースに、中堅銘柄が東証二部とJASDAQスタンダードに分かれて上場していたことで、市場の違いがわかりにくかったのですが、市場再編で整理されるのは良いことだと思います。

TOPIXはこれまで東証一部の銘柄で構成されていたところ、新TOPIXは新プライム市場の銘柄で構成すると思いきや、新スタンダード市場などからも選ばれる可能性があるので、わかりにくくなります。市場横断的に銘柄が選ばれる設計は市場再編に伴う激変緩和に効果があるのは認めつつも、後々問題になってくるでしょう。

実はTOPIXより影響が大きいのは、個別株を物色する個人投資家がよく見ている東証マザーズ指数なのですが、ほとんどインデックス投資ナイトでは触れられなかったような。
市場再編時に東証マザーズ指数を廃止して、東証グロース250指数を新設するはずが、(マザーズ市場がなくなるのに)東証マザーズ指数が存続し、東証グロース250指数を設定しないことになりました。
東証マザーズETF(2516)はどうなるんでしょうね。

まあ、視聴者のみなさん小型株なんか興味ないでしょうけど。

ここで、山崎元氏が登壇し、いい銘柄を選び出す独自の指数(山崎指数と呼ぶことにします。)を作りたいと発言。浮動株調整をすべきでないと。
浮動株調整は売買費用を下げるための工夫だと思うのだけど…。

 

第3部 インデックス投資のゴールはどこにあるのか? ~FIREについて語り尽くす~

FIRE(Financial Independence, Retire Early)を語るものでした。
FIとREを分けて議論しました。
FIREしたNightWalker氏とFIを達成したWATANKO氏も登壇しました。
NightWalker氏は会社にFIRE(解雇)と言われてFIRE(早期退職)したと自虐的におっしゃっていました。

十分な資金を持たずにFIREして、爪に火(FIRE)をともすような生活は良くないと茶化したりする登壇者もいました。

FIREに注力しすぎて自己投資(経験、人との交流など)にお金を回さないのは感心しないという意見も。

やりたいことがあればFIREしてもいいと思うと意見も。
個人的には、定年退職した人がみんなやりたいことを持っているとは限らないので、FIREにやりたいことは必要かといえばそうでもないと思います。

4%ルール(生活費の25年分を株式などで運用し、毎年4%ずつ取り崩すのであれば、資金が枯渇する可能性はかなり低くなる。)というのが話題になりましたが、もう少し解説があってもよかったかも。

楽天証券に定期売却サービスがあると聞いた山崎元氏が「我が社にそんなサービスがあるんだ。知らなかった。」と言っていたのが印象的でした。山崎元氏は投信などを積極的に売買できない立場なので、新商品・新サービスに鈍感なんですよね。この点はブロガーの方が詳しい。

能動的にFIREした方が登壇されなかったこともあり、FIREブームは一過性のものだろうと懐疑的にみる論調が多かったように思います。

以前はインデックス投資の出口戦略が語られることはあまりなかったように思うのですが、FIREムーブメント以降積極的に語られるようになった印象を私は持っています。

若くしてFIREした方(穂高 唯希(三菱サラリーマン)氏とか)をお招きしたらまた違った議論になったように思います。

 

第4部 なんでも聞いてみよう!

自己投資ってなんですか?
→飲み会(という名の人的交流)

買い付けるインデックスファンドを変えるときに、これまで買っていたファンドを売るべきか持ち続けるべきか
→売ってファンドを一本化した方が管理がしやすいという考え方もある。

ほかにも数問ありましたが、メモちゃんととってなかったのでよく覚えていません。

 

余談

この記事を書く途中で「インデックス等しないと」「インデックスと失いと」と誤変換されたので「インデックス投資ナイト」をIMEに学習させました。

運営の皆様お疲れ様でした。

 

 

 

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