dice play

インデックスファンド、米国ETFを中心に、日米の個別株にもちょこちょこ投資(サイコロ遊び)をしています。

永久不滅ポイント運用サービスの変更について

永久不滅ポイントを使って投資の疑似体験できる「永久不滅ポイント運用サービス」があります。
久々にログインしたところ、デザインが変わっており、また、2020年11月5日(木)よりいくつかサービスが変更されるとのお知らせがありました。

一利用者としていくつか気づいたことを書いてみようと思います。(公式発表には書いていない推測も含みます。)
今回の発表の全体的な印象は、より本物の投資に近づき、加えて大和証券の色が濃くなるというものです。

日本株TOPIX)コース

従来はTOPIXそのものに連動しており、運用管理費用(継続コスト)はかからないものの、配当はもらえませんでした。
今後は大和アセットマネジメントの運用する「iFreeTOPIXインデックス」に連動します。配当は再投資され、運用管理費用が年率0.154%かかるようになります。配当、運用管理費用とも価格に織り込まれ、配当は価格の底上げに、運用管理費用は価格の下押しに働きます。運用管理費用は年率税込0.154%と安い水準です。配当利回りが本稿執筆時点(2020年9月)で約2%と、運用管理費用より大きいので、今回の投資対象の変更は利用者に有利に働くと思います。

アメリカ株コース

これまでVOO (Vanguard S&P500 ETF) と完全に連動していました。VOOはアメリカ大型株の時価総額を表すS&P500指数(ドルベース)と近い値動きをします。経費率は0.03%でした。配当はもらえませんでした。
これからは大和アセットマネジメントの「iFreeS&P500インデックス」に連動します。配当が再投資される一方、運用管理費用は年率税込0.2475%になります。配当利回りが約2%と、運用管理費用より大きいので、利用者に有利に働くと思います。
iFreeもS&P500指数と近い値動きですが、円ベースです。為替の影響により、これまでとは少し違った値動きになると思います。

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S&P500の推移(円ベースとドルベース)

 アクティブコース

これまではマネックスアセットマネジメントの「MSV内外ETF資産配分ファンド(Hコース)」に連動しており、運用管理費用は年率税込1.0%程度でした。
これからは大和証券の「ダイワファンドラップオンライン より積極運用スタイル」に連動します。手数料は年率税込1.1%に加え、0.11%~0.34%かかります。
変更により手数料はやや高くなると思われます。

バランスコース

これまではマネックスアセットマネジメントの「MSV内外ETF資産配分ファンド(Aコース)」に連動しており、運用管理費用は年率税込1.0%程度でした。
これからは大和証券の「ダイワファンドラップオンライン より安定運用スタイル」に連動します。手数料は年率税込1.1%に加え、0.11%~0.34%かかります。
手数料はやや高くなると思われます。

売買サイクルについて

アメリカ株コースについては注文申込締切時刻が前倒し(27時→14時)、投資信託6コースの画面反映時間が1~2営業日遅くなります。
これまでが早すぎました。証券会社で買える投資信託では変更後のサイクルが普通です。

変更の背景

投資先が大和証券や大和アセットマネジメントに変更されることから、クレディセゾン大和証券グループ本社が資本業務提携していることが背景にあると思います。

https://corporate.saisoncard.co.jp/wr_html/news_data/avmqks000000b54p-att/20200629_Release.pdf

ダイワファンドラップのバナーがあちこちに配置されており、ダイワファンドラップの口座を開設してもらいたいという強い意志を感じます。
また、バンガードの日本法人の閉鎖により、VOOについて日本語での情報提供がなくなる見込みであることも遠因かもしれません。

どのコースが良いか

「アクティブコース」が人気らしいですが、私はインデックスファンドが好きなので、日本株TOPIX)コースとアメリカ株コースを引き続き使います。
これらは手数料が安く、投資対象が明確です。TOPIXやS&P500は経済メディアで日々上がった下がったと報じられるので、情報が得やすいです。

もっと投資をするには

ポイント投資は自分のお金を投じるわけではないので損が出ても気楽な一方、投じる額は少ないです。例えば、100ポイント(約500円)を投じて10%上昇しても約50円の利益です。もし1万円を投資した場合1%の上昇で100円も増える(率は低くても額は大きい)ことになります。

ポイント投資に慣れ、本格的に投資を始めたくなったら、いよいよ投資用の口座開設を検討することになります。セゾンのエコシステムの中で選ぶなら次のようになります。

アクティブコース、バランスコース → ダイワファンドラップ
資産形成の達人コース、グローバルバランスコース → セゾンポケット または セゾン投信
日本株コース、アメリカ株コース → セゾンポケット

そういえば、ポイント運用のウェブサイトにセゾン投信の口座開設バナーがありません。
グループ会社なのに機会を活かせていないのが不思議です。
また、セゾンポケットではTOPIXやS&P500のETFの売買に手数料がかかるのは要注意です。