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みずほダイレクト通帳の注意点

みずほ銀行が2021年1月17日から3月31日まで、みずほダイレクト通帳を申し込むと抽選で1,000円をプレゼントするキャンペーンを実施中です。

www.mizuhobank.co.jp

「みずほe-口座の申込」と「みずほダイレクト通帳の申込」の両方を満たすと、抽選の対象になります。

「みずほe-口座の申込」は「紙の通帳の廃止」、
「みずほダイレクト通帳の申込」は「アーカイブ機能の有効化」と言ってもいいでしょう。

「みずほe-口座」と「みずほダイレクト通帳」は、調べたところ、何かとクセのあるサービスです。注意点を理解してから申し込んだほうがよいでしょう。

 

注意点

「みずほe-口座」に申し込むと直ちに紙の通帳が使えなくなります。申し込む前にATMで紙の通帳への記帳をおすすめします。

総合口座でいくつもの通帳を持っている場合(普通預金通帳、外貨普通預金通帳など)、「みずほe-口座」の申し込み(紙通帳の廃止)は通帳ごとに行う必要があります。中途半端に一つだけ申し込むことはせずに、すべて申し込むべきです。どれか一つだけ紙通帳を廃止すると、まだ廃止していない他の口座でも通帳繰り越しができなくなります。

「みずほe-口座」(紙通帳の廃止)の申込みが完了すると、以降入出金明細と預金残高はみずほダイレクトで照会することになります。みずほダイレクト(インターネットバンキング)のメニューの「入出金明細照会」で、従来通り前々月1日から今日までの明細が見られます。

もし「みずほe-口座」へ申込むが、「みずほダイレクト通帳」を申し込まない場合、前々月1日より過去の入出金明細は見られません。

「みずほダイレクト通帳」に申し込む(アーカイブ機能を有効化する)と、みずほダイレクト(インターネットバンキング)の「みずほe-口座」というメニューで最長10年前から3ヵ月前の月末までの明細が見られるようになります。前々月1日より後の明細は「入出金明細照会」で確認します。*1

前々月1日より以前と以後で、明細を見る画面が異なるのに注意してください。10年前から今日までの明細を一気にダウンロードすることができません。

「最長10年前」というのもくせ者で、今(2021年1月)の10年前(2011年1月)ではありません。どんなに遡っても「みずほダイレクト通帳」に申し込んだ(アーカイブ機能を有効化した)日の前々月1日までなので、今(2021年1月)申し込んでも、2020年11月1日以前の明細は確認できません。*2 2020年11月1日より過去の明細は紙の通帳でしか確認できないので、初めのほうで書いたように、あらかじめ記帳をしてから申し込むと良いでしょう。

「みずほダイレクト通帳」(アーカイブ機能)に申し込んでも、実際に使えるのは翌月の第5営業日からです。*3 すぐ使えるわけではないことに注意が必要です。月初に申し込むと約1か月間「みずほダイレクト通帳」の開始を待つことになります。その間、過去の明細は紙の通帳でしか確認できないので、あらかじめ記帳をしてから申し込むと良いでしょう。

「入出金明細照会」、「みずほダイレクト通帳」どちらもCSV形式でのダウンロードに対応することは評価できます。これまではMicrosoft Money形式でしか明細がダウンロードできませんでした。しかもMS Moneyは2009年に販売終了。
しかし、CSVファイルに明細別の残高は表示されません。*4 画面に表示される最新の残高から、表計算ソフトで自分で明細別の残高を計算する必要があります。

そういうわけでクセのあるサービスです。「みずほe-口座」と「みずほダイレクト通帳」を別のサービスにする必然性が理解できません。「みずほe-口座」と「みずほダイレクト通帳」を別にしたことで、申込みを別々に行う必要が生じ、さらに明細を見る場所が分かれてしまっています。住信SBIネット銀行のようなインターネット専業銀行と比べると、操作性は今一歩及ばずと言えましょう。

紙の通帳を使い続けたい方は、毎年一回、一月末までに記帳が必要です。一年以上未記帳の場合は、明日(1月31日)までに記帳しないと強制的にデジタル化されます。

 

「みずほe-口座」と「みずほダイレクト通帳」の詳細はこちらでご確認ください。

www.mizuhobank.co.jp

 

余談その1

ちなみにみずほ銀行のキャンペーンは抽選で5万人に1,000円(総額5,000万円)ですが、三菱UFJ銀行は先着で10万人にもれなく1,000円プレゼント(総額1億円)です。

www.bk.mufg.jp

 

みずほ銀行では、抽選金とは別に最大5,000万円を寄付に回す、つまり総額1億円とのことです。

www.mizuhobank.co.jp

 

余談その2 残高0の通帳が届く謎

みずほ銀行の通帳にまつわる余談ですが、数年前に「みずほグローバル口座」(インターネット専用の多通貨の定期預金口座)で外貨定期預金を組んだところ、申込み後数日して残高0の外貨普通預金通帳が郵送されてきました。なぜそんなそんな奇妙なことが起きたのか。その心は、定期預金はインターネット専用だから(デジタル化しているから)通帳は発行しないが、普通預金はデジタル化していないから通帳を発行するというものです。このたび「みずほe-口座」の申込みにより、残高0の普通預金通帳を廃止できてすがすがしく感じます。

下記のFAQ*5 も早晩書き換えられるでしょう。

https://www.faq.mizuhobank.co.jp/faq/show/421

質問 みずほグローバル口座で預け入れをしたら、通帳が送られてきました。
回答 通貨別基本指定口座として、新たに開設された外貨普通預金口座の通帳をお送りしています。

https://www.faq.mizuhobank.co.jp/faq/show/439

質問 みずほグローバル口座での通貨別基本指定口座とは何ですか?
回答 みずほグローバル口座定期預金の元利金支払い等に使用する、外貨普通預金口座です。みずほグローバル口座定期預金作成時に通貨単位で登録され、通常の外貨普通預金口座としてみずほダイレクトでお取り引きいただけます。(以下略)

 

脚注