「貯蓄は投資であり、投資は貯蓄である」
何を言っているんだ?と思うかもしれません。
貯蓄は投資である
髙橋洋一氏が貯蓄は投資であるという経済学の理論を説明しています。
銀行は預金を企業などに貸し出しているため、預金は投資に回っています。
債券などを直接持つか、間に銀行を介すかに違いはあるものの、本質的にどちらも投資をしていることに変わりはないということです。
495回 貯蓄から投資へ よく分からないことを言っている政権と批判出来ないマスコミ - YouTube
投資は貯蓄である
総務省の「2019年全国家計構造調査」では投資は貯蓄(の一部)であると読める定義をしています。
金融資産残高(貯蓄現在高)とは,銀行(ゆうちょ銀行を含む。)・その他の金融機関への預貯金(利子を含む。),生命保険・積立型損害保険の掛金,株式・債券・投資信託・金銭信託等の有価証券と社内預金等のその他の貯蓄の合計をいう。
「S&P500は貯金」
数か月前、Twitterで「S&P500は貯金」と豪語するツイートを見かけました。賛否両論ありました。
否定的な意見は、貯金は元本保証だが、S&P500のインデックスファンドは元本保証ではなく、性質が違うというものです。
肯定的な意見は、S&P500のインデックスファンドが容易に換金できるため、貯金と性質が似ているというものです。
確かに私は、10万円の物を買うのはちゅうちょしますが、10万円のインデックスファンドをホイホイ買っており、不思議な気持ちになります。
物は売りに出せなかったり、売れたとしても買った値段より大幅に安くなったりします。
一方、インデックスファンドなどは常に時価がわかり、売り注文を出せば一週間程度で現金になるので、物とは違うと思います。
しかし、インデックスファンドは値動きが激しく、「S&P500は貯金」という言葉が独り歩きして、S&P500への投資は損しないという誤解が広まることも懸念します。
貯蓄は投資であり、投資は貯蓄であることから、「S&P500は貯金」という言葉は、いささか違和感があるものの、否定しにくいです。
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