セゾンポケットはセゾンカード・UCカードで投資信託や個別株、ETFを買えるサービスです。
セゾンポケットでは個別株・ETFの出庫(保有している証券を他の証券会社へ引っ越すこと)ができます。投資信託の出庫はできません。実体験に基づき、出庫の手順を記録しておきます。
目次
出庫のメリット
セゾンポケットで株を売るより、出庫して他の証券会社で株を売ったほうが手数料の総額が安くなる場合があるのが出庫の一つのメリットです。
セゾンポケットで株を売ると、売却額の0.55%(税込)の手数料がかかります。
一方、出庫すると、1銘柄につき1,100円(税込)の手数料をセゾンポケットに払います。さらに、入庫した証券会社で株を売るとき、その証券会社で売却手数料がかかります。
ところが、楽天証券のいちにち定額コースなどでは、一日の取引額が100万円までは手数料がかからないため、セゾンポケットに手数料を払ってでも出庫したほうが、手数料の総額が安くなる場合があります。
具体的には、一銘柄の評価額が20万円以上の場合です。
20万円未満の場合、セゾンポケットでの売却手数料のほうが移管手数料より安いため、素直にセゾンポケットで売ったほうが合理的です。
100万円を超える場合、複数日に分けて売却すれば、売却の際の手数料がかかりません。
例えば、評価額が30万円の銘柄の場合。
セゾンポケットで売ると、手数料は1,650円。
楽天証券に出庫し、いちにち定額コースで売却手数料がかからないように工夫して売ると、手数料の総額は1,100円(出庫手数料のみ)
取得単価は入庫した証券会社に引き継がれます。そのため、評価損益も引き続きわかります。
出庫のデメリット
出庫の手続きを済ませてから入庫されるまで約5営業日(1週間程度)かかります。その間売却はできないため、大暴落が起きたらどうしようもありません。
(入庫が完了するまで空売りして価格変動を抑えることも考えられますが、別途費用がかかることに留意が必要です。)
出庫の手順
では、セゾンポケットの出庫の手順を説明します。
公式の解説はこちらです。
saison-pocket.smartplus-sec.com
出庫依頼書の確認
セゾンポケットにログイン>メニュー>お客様サポートWEB>左上の三本線のアイコンをタップ>株式出庫
ここで、入力が必要な情報は何か、手数料がいくら必要かがわかります。
機構加入者コードなどは「証券会社名 入庫」で検索をかけるとわかります。
手数料の用意
次に、出庫手数料を預り金として用意する必要があります。
現在の預り金を確認するには、セゾンポケットにログイン後、「総資産」の折れ線グラフを左にスワイプして「資産うちわけ」のドーナツチャートを表示させます。ここで、「預り金」が(出庫したい銘柄数)*(1,100円)以上であることを確認します。(例えば、2銘柄を出庫するなら、2,200円以上必要)
預り金が不足する場合、クイック入金、銀行振込、株・投信の売却のいずれかにより、預り金を増やす必要があります。
クイック入金、銀行振込の方法はこちら
saison-pocket.smartplus-sec.com
クイック入金は即時に預り金に反映されます。
銀行振込は早ければ当日に、遅くとも翌営業日に反映されます。
株を売る場合、注文が成立してから2営業日後に預り金に反映されます。
投信の場合、基本的には6営業日後になります。
株・投信を売る場合は時間がかかることに注意してください。
ちなみに出庫手続きの翌営業日までに必要な手数料を預り金として入れておかないと、手続きが取り消されます。(その場合は預り金が足りていることを確認して、改めて手続きをやり直します。)
移管先の口座情報と手数料が用意できたら、出庫依頼書に記入して、申請を完了させます。
マネーフォワードへの反映
移管先の証券会社で入庫されたことを確認したら、マネーフォワードへも手動で反映するとよいと思います。
以下の記事の通り手動で「セゾンポケット」という口座をマネーフォワード上に作成済みであること、移管先の証券会社の口座がマネーフォワード上に登録されていることを前提に、この先手順を書きます。
以下のマネーフォワードの記事の「2.手入力画面で振替取引を入力する場合」の手順に従います。
金額は取得金額、振替元は「セゾンポケット」、振替先はとりあえず「なし」を選択して、保存。
「1.自動取得された入出金を振替に変更する場合」を参考に、さきほど保存した明細を選択し、振替先を「なし」から入庫した証券会社に変更。
以上です。お疲れ様でした。
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