dice play

インデックスファンド、米国ETFを中心に、日米の個別株にもちょこちょこ投資(サイコロ遊び)をしています。

個人向け国債キャンペーンがいつの間にか終了

数か月前まで主な証券会社では個人向け国債の購入額の0.1~0.2%をキャッシュバックするキャンペーンが行われていましたが、現在はほとんど行われていないことに気づきました。

 

ここ数年は個人向け国債の年利回りが下限である0.05%にまで落ち込んでしまったため、キャンペーンのほうが利回りが大きい状態になっていました。

個人向け国債は購入から1年すると中途換金ができます。(ただし直近2回分の金利はもらえません。)

そこで、中途換金できるようになったらすぐに個人向け国債を換金して、また個人向け国債を買う、いわば金利を捨ててキャッシュバックをとることで比較的高い利回りを狙うことをやろうと思えばできました。

 

キャッシュバックの原資は発行元である財務省が金融機関に支払う手数料でした。

財務省がキャッシュバックの裏技に気づき、2020年10月より手数料体系が変わることがわかりました。

これまでは販売時に一括して0.2~0.4%の手数料を支払っていたところ、これからは販売時の手数料を0.08~0.14%に引き下げる代わりに、半年に一回保有額の0.02%の手数料を支払うということです。こうすることで、国債を満期まで持てばこれまでと同等以上の手数料を得られる一方、中途換金すると手数料収入が減ってしまいます。

 

今後、証券会社は手数料でキャンペーンを行わずに顧客のケアの費用に充てるかもしれませんし、キャンペーンを復活させるかもしれません。ただ、仮に復活させるとしても、キャンペーンの内容は従来と大きく変わるでしょう。例えば、半年ごとに保有額100万円につき50~100円相当のポイントプレゼントとか。

 

参考資料:第19回国債トップリテーラー会議配布資料

www.mof.go.jp